7.01.2014

RAMADNから考察したイスラム文化

AI HORIO(Editor in Chief)

6月27日、エジプト大使館・文化教育科学局においてラマダンに関する講演会が開催された。ラマダンは一ヶ月間日没まで断食を行うイスラム教の伝統行事である。講演者のReem Ahmed氏によると「人間は欲望があるが、この期間は自分をコントロールする」という。また、同氏は「エジプトにおいてラマダンは文化的側面も強い」とし、その一例として、ラマダンで用いられるランプを紹介し、華やかなブリキ製やガラス製のランプに会場が魅了された。


(写真1)NHK教育テレビ「アラビア語講座」でお馴染みのReem Ahmed氏。上智大学の博士後期課程所属。


(写真2)「妊婦や体調不良の方はラマダンを行う必要はない」と寛容な側面を指摘した文化参事官のDr.Mohamed E.El ‐Sharkawi


(写真3)ラマダン中に家族や友人と一緒に食べる伝統的なお菓子クナーファ

日本では、ラマダンに対し、「無理な断食」といった固定観念があるが、実は日没後には家庭で美味しい料理を食べ、親戚や友人が集まる正月のような行事である。

イスラムは歴史深く、美しい文化が存在する。しかし、西洋との意識の齟齬がイスラム文化への理解を阻害している。
INDIGO MAGAZINEでは、イスラム文化、世界の文化の美しさを紹介していきたい。

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