2.19.2014

パレスチナ人医師・イセルディン・アブエライシュ外国特派員協会にて会見「憎しみではなく、希望を」


堀尾 藍(INDIGO MAGAZINE 編集長)

  来日中のパレスチナ人医師・イセルディン・アブエライシュが219日、日本外国人特派員協会で記者会見し、「イスラエルの爆撃によって3人の娘が死亡したことが今でも信じられないが、イスラエルを憎んではいない。気持ちを強く持たなければならない」と述べた。
     イルセディン医師は「パレスチナ人の母親は英雄」と表現(撮影者:堀尾 藍)


難民キャンプ出身であるイルセディン医師は、キャンプ内で勤勉し、ハーバード大学 にて修士号を取得。イスラエルの医師として経験を積んだ後、3人の娘がイスラエルの爆弾によって亡くなった。その経験を綴った「それでも、私は憎まない-あるガザの医師が払った平和への代償」が世界23カ国で翻訳され、ベストセラーとなる。
  イルセディン医師は何度も涙を見せ、「娘の一人は、イスラエルの攻撃によって指も負傷し、簡単な試験でさえ受けることができなかった。」 と語り、「他者による行為によって怒りを感じることはある。しかし、憎むことはしない。なぜなら同じ人間であるからである」と他者との共存の大切さを主張した。
また、会場からは「元国連高等難民弁務官*(注1)の緒方貞子氏を例とし、日本のパレスチナ支援に対し、どのような意見を持っているか」とイルセディン医師は質問を受け、「日本人は強い。パレスチナ難民支援のためにあらゆる地域で支援活動をしている」と指摘をした。
 筆者は大学時代、パレスチナ人の友人から「日本は被爆国である。だから辛い経験を乗り越えた日本人に対し、アラブ人は兄弟のように思い、慕う」と言 われたことがある。そのことをイゼルディン医師の記者会見に出席をし、思い出した。パレスチナ問題が一日でも早く解決できるよう、イゼルディン医師の活動に協力していきたい(堀尾 藍)。

(注1)パレスチナにおける国連の支援はUNRWAによるものである。



イゼルディン・ラブエライシュ(Dr.Izzeldin Abuelaish 
パレスチナ難民キャンプ出身。幼少の頃から勤勉で、カイロ大学医学部卒業した後、ロンドン大学産婦人科研究所で学位を取得。その後、ハーバード大学 にて修士号を取得。イスラエルのシェバ病院ガードナー研究所の上級研究員として勤務後、現在はトロント大学の准教授をしている。

Daughters for Life For Lifeを基金を設立し、中東の女性の地位向上のために活動している。
http://daughtersforlife.com/devdfl2013/

 



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